結構古い話ですが先週分を一気に更新する。まだヴィラ戦はヴィデオの中。とりあえずシアラーのニューカッスル入りは消えた。それぞれの思惑もあるだろう。

シアラー:「まず言っておきたいのだが俺はアシスタント就任への申し出をつれなく断ったわけじゃないぜ。俺の家にケヴィンが来てくれて4時間ばかり話したんだ。その次の月曜日も長いこと話し込んだよ。話に花が咲いたってのもある。話し合いに当たって俺が考えていた事は何が‘チーム’にとってベストな選択かって事。何が‘俺’にとってベストな選択かではない。それだけさ。もちろんこのニューカッスルってクラブからの申し出を断る事は俺にとって簡単じゃない。だから手助けできるなら当然それを受けたいとは思ってる。でも今、俺は必要じゃないんだ。俺はそれをケヴィンに説明したんだよ。ケヴィンは俺にアシスタントでもその他のコーチでもどんな役割でもOKだとは言ってくれたんだけどね。でも‘今’じゃないって事なんだ。今チームに俺みたいな性格のコーチが入ることが良いとは思えないんだ。このクラブに必要なのは、とにかくチームを再建できる監督だ。そしてそれはケヴィン・キーガンで、そこには彼のやり方がある。そして俺は彼なら今このチーム状況を変えられると信じてるんだ。でもそこに俺が居ては駄目なんだよ。何故なら俺とキーガンは本当に似たもの同士だからだ。どちらも頑固で人の意見に聞く耳を持たないタイプと言えるからね(笑)自分がこうだと思ったら、もうそこに向かって走るだけなんだよ。指図は受けないのさ。だから俺たち二人はベストコンビとはなれないと思うんだ。キーガンに必要なのはまた違う個性を持った男だと思うよ。それが理由だ。だから俺は‘No’と言ったのさ。キーガンが俺の引退試合に出席しなかったからって事ではないよ。彼との共通の知人が出てきていろいろ言ったみたいだけどね。そんな事問題じゃない。実際、今回の話し合いを俺は本当に楽しめた。キーガンフットボールの話が出来て嬉しかったよ。友人としてまた話し相手としてなら俺はいつでもケヴィンの手助けになりたいと思う。彼は俺に時間があればいつでもグランドで選手に指導したり、ランチだけでも顔を出してほしいと言ってくれたんだ。だからそれくらいの俺に出来ることはさせてもらおうと思ってる。今はそれだけ。今はね。ずっとチームに加わらないって事じゃない。今はキーガンが彼のやり方でチームを再建する。やるべき事は半端なく多いけど彼なら出来るよ。デニス・ワイズの事だけはビックリだったね。海外では有るのかもしれないが、イングランドでは聞いた事がないからね。彼らの仕事が機能するのかどうか俺にはわからない。さっきも言ったけどケヴィンは常に自分の考えで、自分のやり方だけを貫く男だよ。でもケヴィンは昔ここでこのニューカッスルを型破りなやり方で率いた男だからね。またやってくれるはずさ。最初ケヴィンが帰るって聞いて俺はホント驚いたんだよ。彼はグラスゴウでSoccer Circusを経営していたし、もう3年もプロフットボールの世界から離れていたんだからね。 でも素晴らしい人事だと思うよ。彼の復帰でみなの士気が高まったからね。そうだね。チームはまだ3試合で無得点ではある。でもまだまだこれからさ。ボルトンは降格ラインから逃れようと必死だったし、そのあと2試合はアーセナルだ。アーセナルとアウェイでは厳しいだろ?だから日曜日のミドルスブラ戦がスタートだ。これは重要なゲームだよ。負けて降格ゾーンに巻き込まれるなんて事はあってはならないからね。」


そのミドルスブラ戦も当然観戦しました。オーウェンのゴールから流れは良かったんだけどさ。予定調和を醸し出す同点ゴールの被弾はやっぱりかと項垂れたさ。まだまだチームとしての方向性の見えぬまま勝ち星はお預けっす。アーセナル戦に比べれば個の力で勝るだけに試合展開としてはもっとマシな物を見たかったんだけどな。ロゼフナルが居ればと思ったのは僕だけか。テイラーとカサッパのCB。テイラーはまだまだ力不足だし、カサッパも成熟したかに思えて以外にヤラカス。もちろんロゼフナルにもミスがあったわけだけど。ちょっと残念だ。キーガンはカサッパを賞賛する発言。

キーガン:「カサッパのあれはこの試合のベストタックルだ。あれはゴールだったからね。」

まぁ確かに。でもまぁ彼とテイラーでは不安は残るよね。そのカサッパは自信喪失気味だ。

カサッパ:「私はちょっと心配だった。チームがウッドゲートの獲得を目指してると書いてある新聞を見てね。私の代わりだと即座に思ったよ。テイラーはまだこれからの選手だからね。ボスが新しい選手を獲得しても理解するつもりだった。しかしキーガンの登場で私も奮い立っている。私はイングランドへもちろんニューカッスルへも来たばかりだがキーガンがこのニューカッスルで何を成し遂げたかは知ってるからね。だからほかの選手同様、私は彼に良いプレーを見せたいと思ってるんだ。」


それとハーパーがボロ戦はベンチ入りしなかったのですが、脹脛の筋肉を傷めて大事をとったようです。正直ギヴンの集中力も切れてきて特にキックの精度と呼べるどころか完全にミスキックを連発。確かにテイラー、カサッパのパスに問題がある時もあるけどもうちっとやってくれよと言いたくなる出来じゃない?ハーパーに代えるのも二人のモチヴェーションの維持には必要かなとも思います。話は変わって大久保がタイ戦でこれぞと言うゴールを見せてくれた。代表で好きなのは駒野と大久保。駒野はJリーグ1バランスの取れた素晴らしい選手と贔屓にしてるんでグランパスが駒野を是が非でも取って欲しかったんだけどな。ジュビロはさすがです。ニューカッスルで言うとそれぞれエンゾギーとスミスと個人的に見てますがスミスに何をさせたいのかが相変わらず見えません。さらにマルティンスが戻った時。スミスがどうなるのかってのも気になるな。できれば次節はエンゾギーが累積警告で出場停止との事でエンリケに活躍して貰ってエンゾギーのポジションを上げさせて欲しいんですが。アフリカ組が戻ったら希望はバックス左からエンリケ、ファイ、テイラー(カサッパ)、ベイ。中盤がエンゾギー、バット、エムレミルナー。トップにマルティンスオーウェン。スミス(ダフ)&ヴィドゥカ、ハーパー(ギヴン)、カー、カサッパがサブって感じかな。オーウェンのゴールは良かったし網の目の大きいボロ戦では比較的良い動きをしてたよね。

オーウェン:「あのゴールでチームを盛り上げることが出来たと思ってる。キーガンになってゴールがまだなかったからね。みな3試合得点が無かった事を騒ぐけど、それほどの事と思ってないよ。アーセナルと2試合あっただろ。しかもアウェイで0−3。チャンス自体がそんな無かったからね。ただでさえ難しい相手だ。でもやっとボロ戦でゴールできて、チームの起爆剤になったと思ったんだけど勝ちきれなかったのは残念だね。ゴールを決められない試合が続けば責められるのは僕だし、それは僕のフットボール人生で最初から今までずっと続いてる宿命だ。3試合ノーゴールなんてザラニあるよ。4試合だとちょっと拙いけどね。とにかくその4試合目で決めれて良かったよ。でも勝てなければ意味無い。前半はとにかくどちらも寂しい内容だったけど後半は一転して好ゲームになった。彼らが4−4−2にシステムを変え僕らは少し前でプレスをかけるようになったところであの失点だ。確かにチームの状況は良くなってるんだけどね。幻のゴールも2発あったな。あのキーパーチャージは無いと思ったんだけどな。マークに僕は殆ど触ってないんだ。もちろんコンタクトスポーツだから全く触れなかったわけじゃないけどね。でもあれがファウルとは納得しがたいよ。試合後僕が実際のゴールより幻のゴールのほうが多いことをジョークにしたよ(笑)マンU戦でもあったろ?あのオフサイドがそうだ。実際は違ったんだからね。」

そしてミドルスブラ戦ではベンチスタートだったミルナー。奪ったのはエムレ&バートン。だからダフとエムレとバートンとバットという組み合わせを試したキーガンミルナーへ向けて。

キーガン:「ミルナーに言ったんだ。お前をベンチに置き続けるつもりは無いってね。俺はその時、どうしても何かを変えてみたいと思ったんだ。エムレにチャンスを与えたかったしね。そしてバートンが右サイドを出来ることも知っていた。それだけの理由だ。何かを変えてその変化を、結果を見たかったんだ。だからボロ戦ではミルナーに席を譲って貰ったがね。でも彼のプレーが悪いとかそんな理由じゃないって事を彼には伝えたよ。彼はまた全てのゲームでプレーしてる。U−21の試合も出るだろう。彼には休みが必要ってのもあったんだ。殆どプレミアはフル出場じゃないのかい?疲労の蓄積は怪我につながるからね。彼ばかり酷使するわけにはいかない。」

対するミルナー

36試合目のU21代表として2ゴールを決めたミルナー:「僕はまさしくキーガンの掲げるフットボールに刺激を受けてるよ。このチームは彼のアタッキングチームになるんだ 。僕にとっては最高なことだ。僕はウィンガーだしいつだって相手ディフェンダーに仕掛ける事だけ考えてるからね。今シーズンここまでうちは良いフットボールが確かに出来ては居ないけどこれからもっと広い展開のフットボールを見せれるって思ってる。アーセナル戦では惨敗だったけど、キーガンが監督になってから着実に良い面が出てきてると思うよ。 後はその積み重ねだ。そうすればこのチームは生まれ変わるよ。彼はこの自信を失ったチームを、選手をノセテくれるんだ。勢いづくようにね。この自信を取り戻すには暫く時間はかかると思う。そんなに直ぐにチームは変われないんだよ。アラダイスのやり方に変えて、今はキーガンのスタイルを覚えなきゃならない。選手にとっても簡単じゃない。言い訳に聞こえる?でも現実はそうなんだ。」

そのチームが失った自信について

キーガン:「ボロ戦はタフだったね。そしてヴィラ戦も簡単にはいかない。分かってるよ。そして次にマンU戦が俺を待ってる。本当に厳しいリーグだよ。でもニューカッスルはずっとここで戦ってきたんだ。俺は現実的なタイプだからね、全ての試合で3点、4点捥ぎ取って勝ちたいところだが、現実にそれは起こらない。今シーズンこれまでのこのチームがそんな風に劇的に変われっこないんだ。最初のボルトン戦は難しかったが、勝てるって思ってた。しかし力が及ばなかった。次のアーセナル戦。4日間で2度のアウェイ。アーセナルではポイントを取る事も難しかったよ。(オーウェンについて)彼を信頼してるよ。練習もハードだし、彼のゴールが必要だからね。(チームの改革)これからもっとチームの改革をしていく。今チームは自信を喪失しているからね。選手がリスクを恐れながら攻撃してるんだ。彼らはリスクのあるパスを恐れて無難なパスばかりを選択している。ボールを獲られたくないからだ。でもミスを恐れてのパスは決してゴールに繋がる事は無いんだよ。ボールを奪われるか、通せるかのギリギリのパスがはじめてゴールに繋がるんだ。だからチャンスを掴めないのさ。それが今のチーム状況だ。負けてるから慎重になる。だからそんな彼らのメンタリティーから改革しないとね。」

そのギリギリのパスを通すのはエムレだ!

エムレ:「オーウェンは俺達にとって欠かせない存在だ。ヨーロッパでもまだベストの一人だよ。もちろん最近は苦しんでる。それは間違いないけど彼へのパスの供給も少なかったからね。俺たちがチャンスを作れば彼は決めてくれるんだ。アーセナル戦では正直何もできなかったからね。俺はいつも決定的なパスを狙ってるし、監督からもそう言われてる。今シーズンそんなに先発してないけど俺はここまで7アシストできてるだろ。俺がマイケルにパスを出して彼のベストフォームを取り戻したい。俺たちには彼のベストが必要なんだ。このイングランドでの生活が快適だよ。アラダイスの時にもっとプレーしたかったんだけどな。これから3ヶ月が重要だ。監督が俺を来シーズンも必要と思ってもらうようにアピールしなきゃならない。俺はこの町でトルコの親善大使のような気分になれる。みながとても歓迎してくれるし、ニューカッスルでは友人がトルコ料理のレストランをしていて時々そこで寛いだり、トルコ人のコミュニティも在って友達も多いんだ。だからとても快適に過ごせるし、ここを離れたくないんだよ。(新監督について)とても満足してる。彼は正直な男だし、良い監督だよ。ドレッシングルームも楽しいんだ。10数年前のケヴィンのチームを俺は今でも覚えているよ。いつも友人とニューカッスルについて話してたからね。もう少しでマンUを倒してチャンピオンになれそうだったよな。でもそんな「良かった昔」ばかり懐かしんでもしかたない。俺たちは今目の前の未来を考えるのみだよ。少なくても俺はそうするつもりだ。」

そしてもう一人のストライカーはアラダイスへの思いもぶつけます。なんとも彼はアフリカンカップのガーナ戦で足首を怪我したとかでヴィラ戦の出場が危ぶまれているそうだ。最初のコートジボアール戦とマリ戦で結果を出せず最後の2試合はベンチスタートだったそうだ。

キーガン:「オバと話をしてるところだ。やはり違和感があるみたいだから、ヴィラ戦は微妙だよ。どのくらい悪いかはうちのメディカルの結果が出るまでは分からないね。もしヴィラ戦へ行けなければ彼にとってもチームにとっても残念だよ。


そのマルティンスアラダイスの下で結果を出してもオーウェンのサブだったり、右ウィングだったり納得できなかったようだ。

マルティンス:「正直アラダイスのチームに良い思い出が無いよ。彼はもっと僕を使うべきだった。なぜアラダイスが僕を使わなかったか分からないよ。説明も話し合いも一切無かったからね。ケヴィン・キーガンはそうでないと信じてるよ。」

まぁ確かに僕自身オーウェンがファーストチョイスなのはおかしいと思ってたし、マルティンスは鉄板のレギュラーを与えるべきだったと思う。そういう所を選手は見ているからね。でも説明が無かったと言うのは酷いな。もちろんヴィドゥカ、アメオビ、キャロルもスミスもこの争いを受けてたて。

気になるアメオビは?

キーガンonアメオビ 「既にアメオビとはじっくり話をしたよ。彼をまだ若手と呼ぶかもしれない。でもあいつも26だ。ここでレギュラーを取れないなら移籍も考える時期だろう。俺は彼と仕事がしたいし助けたいと思ってる。彼はFWだし俺はそのポジションの事は専門家だ。俺の場所だし、難しさも知っている。まぁあの身長は俺には無かったけどね。でも彼はもっと良いプレーヤーになれるんだ。本当だよ。だから彼はこれからシーズンが終わるまでの3ヶ月でそれを証明しなきゃならない。彼はもう26だけどまだまだ経験が足りない。」

キーガンonスミス:「スミスみたいな存在はチームに欠かせないんだ。クラブに魂を植えつける存在だよ。毎週出場するかは分からないが彼は異なるポジションを任せられる選手だ。ボロ戦でヴィドゥカとの交代はチームに変化が必要と判断したからだ。でも君らは彼のような選手を変える事を望んでないようだね。なぜってスミスは100%をゲームに捧げる男だからだろ。」

ヴィラ戦後は23日のマンU戦まで試合が無い。FAカップも逃した今この2週間のブレークはキーガンにとって絶好の機会だろう。ロブソンやスーネスがこのような期間に海外キャンプを張ったがキーガンには遠征キャンプの予定は無いそうだ。

キーガン:「どこか暖かいところでトレーニングなんて事は頭の中にないね。するべき事は全ていつものトレーニンググラウンドで出来るからさ。どこかに連れて行くとしたら大雪とか天候がどうしてもだめな時だね。そのときは考えるよ。」

最後は悲しいニュースにならないように。エンゾグビアのニュースがありました・・・

エンゾグビアに興味を持つチームは山ほどあるだろうが現在トッテナムが手を挙げているらしい。そしてエンゾギーの母と女兄弟が現在ロンドンに住んでるって事で本人もその気はあるようだ。彼をとにかく前線に上げて彼の満足するポジションを与えれば必然的にチームのパフォーマンスも良くなるって。

キーガン:「チャールズはその事で俺と話に来たよ。彼は新しい契約を結んだばかりなのは分かってるが、夏にその見直しをした方が良さそうだ。彼はここでの生活にそこまで満足していないようだからね。だけどここはビッグクラブだし、2,3ヶ月で気が変わるかもしれないよ。彼はレフトバックで本当に良くやっている。もちろんそこが彼のベストポジションだなんて思ってない。だけど彼は一流だよ。一切不満を口にしないからね。彼はミッドフィールドもDFもできるがやはりベストは左サイドMFだよ。」